"ボルト使用場所のスペースが狭い""締め付け力が強くできる"といった特性を持っていることから、様々な形状の六角穴付き特殊ボルトが作られています。六角穴は十字穴と違って舐めにくいので、しっかりと締結したい部分に用いられます。
六角穴付ボタンボルト
六角穴付ボタンボルトは頭部が低く丸みをおびているボルトです。締付後の頭部の出っ張りが少ないというメリットがあります。機械や車両等に使用されるほか、インテリア用品や家電などデザイン的な要素が求められる箇所にも多用されています。
六角穴付皿ボルト
頭部が皿状になっている六角穴付き特殊ボルトです。締結部に座ぐりを作り頭部を埋め込んでフラットに仕上げることが出来ます。締結部に埋め込まなくても良い場合にはローゼットワッシャーを用いる事で綺麗に収めることが出来ます。
六角穴付き組込み特殊ボルト（キャップセムス）
キャップセムスとは、通称は座金（ざがね）組み込みボルトと呼ばれます。キャップセムスは座金をあらかじめボルトに組み込んだ特殊ボルトです。座金の穴よりもねじ山のほうが大きいので、座金が脱落することはありません。また繰り返し脱着するような使い方をしてもワッシャーを紛失するリスクが抑えられます。
座金が六角穴付きボルトに組み込まれたという意味で、六角穴付き組込み特殊ボルトと言ったりします。
六角穴付止めねじ・ボルト
"いもねじ""ホーローセット"などとも呼ばれます。機械部品・シャフト・軸受などに使用されます。先端形状に様々な種類があり、一般的な"くぼみ先"の他、"平先""とがり先""棒先""ダブルポイント"などを用途に応じて使い分けます。