トルクス穴とは、アメリカの会社が開発した六角形星形の穴の規格のことを言います。
トルクス穴ボルトの特徴とメリット
トルクス穴ボルトの特徴は、六角形で星形の穴です。トルクスネジのメリットとしては、
●力が中心にかかるため、トルク伝達効率がよい
●専用工具が穴から抜けにくい
●破損しにくく、耐久性がよい
●デザイン性がよい
一般的なネジや六角ボルトでは、すべて直線でつながれていて点での接触となりますが、トルクス穴はすべて曲線で構成されているため、工具を穴にはめると工具とボルトとの接触が面になり、トルクの伝達効率がよくなります。
一般的な六角穴付きボルトのように穴の角にトルクがかかるのではなく、穴の中心にトルクがかかるので、より効率的にトルクが伝わり、締め付けがスムーズです。
また、トルクス穴はドライバーやレンチが抜けにくく、プラスドライバーでネジを締める際に、ドライバーを押し付けながら締める必要がありますが、トルクス穴ボルトはトルクが中心に伝達されるため、分力も起こりづらく、専用工具を押し付けなくても締め付けができます。
さらに、面での接触となるので、摩耗や割れといった破損の心配もなくなります。ですので工具やボルトの耐久性も上がります。
そして、この特徴的な六角形星形の穴は、見た目が良く、トルクス穴付きボルトをデザイン要素としてを使用する場合もあります。
人気になったトルクス穴付きボルト
海外ではトルクス穴付きボルトは非常に普及していて、Apple製のコンピュータ、BMWのバイクなど、様々な場所で使われています。しかし少し前の日本では、家庭向けに工具自体が普及していなかったため。トルクス穴付きボルトはいたずら防止として使用されていました。
しかし近年、その機能性やデザイン性から、トルクス穴付きボルトは日本でも普及してきて、様々な用途でトルクス穴付きボルトが使用されるようになりました。ホームセンターでもトルクス穴用のドライバーが売っています。
トルクス穴付きボルトは昔は一般的な工具では緩めることができなかったため、いたずら防止ねじとして使用されていましたが現在ではいたずら防止ねじではなくなりました。
当社では、こういった特殊ボルトの製造に長年携わってきました。よりお客様のご要望に沿ったボルトをより安く提供することが可能となっております。是非ご相談いただければと思います。